2024年5月31日
2024年5月中旬、岐阜大学医学教育開発研究センター長 教授 西城卓也先生の講演会を開催しました。
YMS OBの西城先生は、医学教育の世界で幅広くご活躍されつつ、総合診療にも深く携わっておられます。

会場内満席の講演会の様子
西城先生はなんと1992年 YMS高卒クラスご出身。以下代表の市川先生宛に当時の思い出話を含めたメールでのご返信を一部ご紹介させていただきます。
YMS 市川剛先生
この度は光栄なご依頼頂戴し感激しております。YMSでの一年間は、勉強法のべの字も知らずに上京した私の、人生のターニングポイントとして欠かせない青春の時期であり、感謝の気持ちしかございません。両親もまだ健在で、YMS入校式に田舎から出てきた私の母と姉のもとへ、市川先生が走り寄って来てくださり、ご挨拶していただいた感激は、いまでも家族の思い出話で登場するくらいです。「入学式にご両親が来る生徒さんは必ず旧設に入ります」と言ってくださった市川先生のお言葉に、現役時の成績が散々で肩を落としていた両親がどれだけ支えられたか、感謝しても感謝しきれません。

講演会開始前、旧YMS校舎前で記念撮影
講演タイトルは
「医療者教育、時々 プライマリ・ケア という生き方」─昨日の自分を越える─
“あなたはどんなふうに生きていこうと想像していますか?これが今日考えてほしいことです。”
と西城先生は生徒たちへ投げかけます。

ご自身の研修医時代の衝撃的な体験を交えたプライマリ・ケアについてのお話しに、生徒たちも真剣な眼差しで聞き入っていました。
また、耳にすることが比較的多い臨床や実験の内容とは違い、医療者教育学や今後のグローバル時代についての講義は特に触れる知識や概念も稀有であり学びの多い充実した時間だったのではないでしょうか。
病歴以上に、その人の背景・物語があり、そこに目を向けることで本当の意味で患者さんを診察しケアできるのでは─。その言葉に僭越ながらスタッフの私も非常に感銘を受けました。

講演後、生徒たちからの質疑応答にも丁寧にお答えいただき、90分の講演会は盛況の内に終えることができました。
32年前、現在のYMS生と同様に受験期を過ごしてこられた西城先生の言葉一つ一つは、生徒たちの心に更なるやる気となって響いたのではないでしょうか。
西城先生、この度はご登壇いただき誠にありがとうございました。

◆西城卓也先生 プロフィール
1999年日大医学部卒。09年にオランダ・マーストリヒト⼤の医療者教育学修⼠課程を日本で初めて修了。現在は東海国立大学機構 岐阜大学, 医学教育開発研究センター, 教授/センター長(医学博士、医療者教育学修士)を務める。日本医学教育学会の日野原賞を48歳(史上最年少)で受賞。
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